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2012年度 臨床研修プログラム
2011.4.28 京都民医連中央病院臨床研修部
Ⅱ. 選択必修科研修 1. 外科研修
研修期間は3ヶ月とし、その中で1.5ヶ月の整形外科研修を含む。
【位置づけ】
- 研修期間は3ヶ月とする。
- 将来全ての科で必要とされる最低限の外科的知識、手技、疾患の見方、(通常の一般的外科範囲内の)救急的対応を獲得目標の中心とする。
- 局所麻酔、腰椎麻酔については基本的手技として獲得目標とする(外科指導医の下)。
【獲得目標】
- 外科としての診断治療の見方、考え方、外科的医学判断を迫られた場合の考え方、逆に常に外科的対応を治療の選択肢として発想する疾患の見方を理解する。(診断、判断の現場に身をもって触れる)
- 基礎的な獲得内容
(1)清潔不潔の概念、手洗い、ガウンテクニック、クラブテクニック
(2)簡単な手術器具の「正しい」使い方を習得する
(3)簡単な創傷処置(切開、切除、縫合、結紮、局所麻酔、消毒、ドレッシング、各種ドレ-ン管理、人工肛門管理など)
(4)創傷治癒の過程を実際に観察し、概念をつかむ。(様々な治癒の形や治癒過程、良い経過と悪い経過)
(5)外科的感染症の見方、治療
(6)末梢血管疾患につき、診断と治療の実際を見、理解を深める。
(7)術後経過を観察する中から、手術侵襲や回復転帰を理解する。また、手術合併症についても理解を深める。
- 外科特有の疾患について、診断や治療につき知識、理解を深める。また、特殊外来を見学する。肛門外来、乳腺外来。
- 一般外科診療で必要な整形外科的疾患の知識を深める。また、研修は外来中心に行い、応急処置や指導の方法を学ぶ。
- 内科外科境界領域の疾患群につき、外科的な見方、診断法や治療法選択の判断(保存的に看れるか、手術を決断するか)を学ぶ。
(1)急性腹症、イレウス、腹部鈍的外傷、消化管出血、虫垂炎など
(2)外傷性気胸、フレイルチェスト、血胸、難治性胸水
- 悪性腫瘍(癌)に対する診断、治療を学ぶ。主要な化学療法につき知識を習得する(副作用についても)。
- 疼痛管理、緩和ケア、ターミナルケアにつき理解を深める。
【研修内容】
- 病棟研修:回診、カンファレンス、包帯交換、など。適切な疾患があれば担当医となる(虫垂炎、ヘルニア、腹腔鏡下胆嚢摘出術、胃癌、大腸癌などの悪性疾患など)。
- 外来研修:外来診断、外傷処置、小手術、包交の実際、特殊外来(外来見学)。
- 手術室研修:全麻手術の第二助手となる。結紮、縫合、剥離等の実際を行う。小手術の助手、執刀医となる。局所麻酔、腰椎麻酔の習得。
- 当直研修:副直として入り、ファーストコールをとる。必ず常勤当直医が指導医としてつく。
週間スケジュール
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月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
午前 |
CF
手術 |
外来 |
小手術
腹部CTcf |
CF
手術 |
手術 |
外来(隔週) |
午後 |
手術 |
研修医会議 |
病棟/CF
小手術 |
手術 |
病棟CF
腰麻手術
当直 |
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【指導体制、評価体制】
- 集団指導体制をとる。できる限り手術に参加し、主治医からの指導を受ける。
- 研修医は外科医局会(外科医師全員参加)で1ヶ月半目に研修のまとめの報告を行い、評価、批評を受ける。指導医は講評を行う。またこれをうけて後半の研修目標を具体的に策定する。3ヶ月に最終まとめと評価を行い、文書として総括を作成する。
- 初期研修委員会に研修医、指導医が参加し、全科医師や他職種からの評価を受ける。
- 隔週の外科医局会に参加する。研修上の日常的な問題点などを論議する。
- 週一回の研修医会議に参加し、研修医同士の相互研鑽を行うとともに、意見、要望などを出す場とする。
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